【中学生ソフトテニス】上手いのに試合で勝てないのはなぜ?「上手さ」と「強さ」の違い
「ストロークはきれいになってきた。」
「サーブも速くなった。」
「練習では、いいボールも打てている。」
それなのに――
試合になると、なかなか勝てない。
ソフトテニスをしている中学生の中には、こんな悩みを持っている選手もいるのではないでしょうか。
でも、そこで
「もっと速いボールを打てるようにならないと」
「まだ自分は下手なんだ」
と考える必要はありません。
なぜなら、
「上手い」と「強い」は、同じではないからです。
ソフトテニスで「上手いのに試合で勝てない」ことは珍しくない
練習を見ていると、
- ストロークがきれい
- サーブが速い
- 狙ったところへ打てる
- ラリーでもいいボールを打っている
そんな選手がいます。
ところが、試合になるとなかなかポイントを取れない。
反対に、
「ものすごく速いボールを打つわけではないのに、なぜか試合では強い」
という選手もいます。
この違いはどこにあるのでしょうか。
「上手さ」と「強さ」は何が違う?
まず、「上手い」というのはとても大切なことです。
速いボールを打てる。
狙ったところへ打てる。
安定したフォームで打てる。
これらはすべて、試合で必要になる大切な技術です。
ただし、技術を持っているだけで自動的に試合に勝てるわけではありません。
シンプルに考えると、
上手さ = ボールを打つ技術
そして、
強さ = その技術を試合の中で使って、ポイントにつなげる力
とも考えることができます。
試合では「どんなボールが打てるか」だけでなく、
そのボールを、いつ・どこで・どう使うのか
まで考える必要があります。
上手いのに試合で勝てない選手に多い3つのこと
① 自分の打ちたいボールばかり考えてしまう
「もっと速く打ちたい」
「ここで決めたい」
そう思うこと自体は悪くありません。
ただ、試合には必ず相手がいます。
自分が打ちたいボールではなく、
相手がどこにいるのか。
どこへ打たれると嫌なのか。
を見ることも大切です。
② 毎回「いいボール」を狙いすぎる
練習でナイスショットが入るようになると、試合でも同じボールを打ちたくなります。
でも、毎回100点のボールを狙えば、その分ミスのリスクも高くなります。
速さを少し抑えてでも、
相手コートへもう一本返す。
それだけでポイントの流れが変わることもあります。
③ 点数や状況に関係なく同じプレーをしてしまう
試合では、点数によって状況が変わります。
例えば、
「ここは無理に決めなくてもいい」
「まずは相手にもう一本打たせたい」
「相手前衛が寄っているから、反対側を使おう」
など、その場に合った判断が必要になります。
技術を持っていることと、その技術を選べることは別の力です。
試合中に考えてほしい3つのこと
難しい戦術を最初から全部覚える必要はありません。
まずは、次の3つを見るだけでもプレーは変わってきます。
- 相手はどこにいる?
- 今の点数では何をするべき?
- この一本、本当に決めにいく必要がある?
ボールを打つことだけで精一杯だった選手が、少しずつ周りを見られるようになる。
それも、試合で強くなるための大きな成長です。
速いボールより「相手が嫌がる一本」がポイントになることもある
試合では、毎回すごいボールを打つ必要はありません。
例えば、
- 深いところへ返す
- 空いている場所へ返す
- 相手を動かす
- とにかくもう一本返す
こうした一球でも、十分に相手へプレッシャーをかけられます。
相手にもう一本打たせれば、
相手がミスするかもしれない。
次にチャンスボールが来るかもしれない。
ポイントは、自分がナイスショットを打った時だけ取れるものではありません。
ここに気づくと、試合の見え方は少しずつ変わってきます。
まとめ|「上手さ」を試合で使える「強さ」へ
ソフトテニスが上手くなることは、もちろん大切です。
フォームを身につける。
速いボールを打てるようになる。
狙ったコースへ打てるようになる。
その練習は必要です。
でも、試合ではそこからもう一歩。
この技術を、いつ使う?
どこへ使う?
どうすれば、この1ポイントを取れる?
そこまで考えられるようになると、
「上手さ」が少しずつ「強さ」に変わっていきます。
試合は「どちらが上手そうに見えるか」を競うものではありません。
目の前の1ポイントをどう取るのか。
ぜひ、普段の練習から考えてみてください。
次回
次の記事では、
「いいボールを打つより、ミスしない一本。」
をテーマに、
なぜ試合では「たまに出る100点の一本」よりも「何度でも打てる80点の一本」が武器になるのかを、もう少し詳しくお話しします。

