ソフトテニスで道具を大切にする意味|ラケットやボールの扱い方に表れる心の成長
ソフトテニスの練習や試合を見ていると、思い通りにいかなかったときに、ボールを足で蹴ったり、ラケットを投げたり、地面に叩きつけたりする場面を見かけることがあります。
ミスをした。
大事なポイントを落とした。
試合に負けた。
思ったようなプレーができなかった。
そんなとき、悔しくなったり、イライラしたりすることは誰にでもあります。
本気で取り組んでいるからこそ、悔しい。
だから私は、**「イライラしてはいけない」「悔しがってはいけない」**とは思っていません。
大切なのは、その気持ちを持ったときに、自分がどう行動するかだと思っています。
悔しい気持ちは悪いものではない
試合で負けて悔しい。
練習してきたショットが入らなくて腹が立つ。
自分ではできると思っていたのに、思うように体が動かない。
こうした感情は、スポーツを真剣にやっていれば自然に生まれるものです。
むしろ、「もっと上手くなりたい」「勝ちたい」という気持ちがあるからこそ、悔しさが生まれることもあります。
問題なのは、その感情そのものではありません。
その悔しさを、
- ボールを蹴る
- ラケットを投げる
- ラケットを地面に叩きつける
といった行動で表してしまうことです。
道具に当たっても、問題は解決しない
ラケットを投げても、さっきのミスがなくなるわけではありません。
ボールを蹴っても、試合の結果が変わるわけではありません。
一瞬だけ気持ちがすっきりしたように感じても、自分が本当に向き合わなければならない課題は、そのまま残っています。
では、悔しいときにどうするのか。
一度深呼吸する。
少し下を向いて気持ちを落ち着かせる。
ラケットを握り直す。
そして、次の1ポイントへ気持ちを戻す。
こうした小さな行動も、選手として大切な力のひとつです。
道具を大切にすることは「物を大事にする」だけではない
「ラケットを投げたらダメ」
「ボールを蹴ったらダメ」
もちろん、それ自体も大切なことです。
でも、道具を大切にする意味は、それだけではないと思っています。
悔しいとき。
腹が立ったとき。
自分の思い通りにならなかったとき。
そこで感情に任せて行動するのか。
それとも、一度自分の気持ちを整えて、次の行動を選ぶのか。
道具の扱い方には、その人の心が表れることがあります。
道具を大切にすることは、同時に、自分の感情をコントロールする練習にもつながっているのではないでしょうか。
ラケットも、ボールも、シューズも、自分を支えてくれる道具
毎日握っているラケット。
何度も打ってきたボール。
練習や試合で走り続けてきたシューズ。
どれも、自分がソフトテニスを続けていくために欠かせない道具です。
そして中学生であれば、その道具の多くは、保護者の方が用意してくれたものでもあります。
道具を丁寧に扱う。
練習後にきちんと片付ける。
ラケットやシューズの状態を自分で確認する。
そんな行動の中には、道具への感謝だけでなく、周りの人への感謝も含まれていると思います。
強い選手になる前に、道具を大切にできる選手でいてほしい
ソフトテニスでは、サーブやストローク、ボレーなど、さまざまな技術を練習します。
もちろん、技術を高めることは大切です。
でも、スポーツを通じて身につけられるものは、技術だけではありません。
悔しいときに自分を立て直す力。
物を大切にする気持ち。
仲間や相手を尊重する気持ち。
周りの人への感謝。
こうした部分も、子どもたちには少しずつ身につけていってほしいと思っています。
強い選手になる前に、道具を大切にできる選手でいてほしい。
上手くいかなかった日も、負けて悔しかった日も、その経験は無駄ではありません。
自分の感情と向き合い、次の行動を自分で選べるようになる。
それもまた、ソフトテニスを通じた大切な成長のひとつです。
保護者の方へ
もし、お子さまが試合や練習で感情的になっている姿を見たときは、行動を注意するだけでなく、
「何がそんなに悔しかった?」
「次に同じ気持ちになったら、どうしたらいいと思う?」
と、一緒に考えてみるのもひとつだと思います。
子ども自身が自分の感情に気づき、次の行動を考える経験が、少しずつ自分をコントロールする力につながっていきます。
ソフトテニスを通じて、技術だけでなく、人としても成長していく。
そんな姿を、これからも応援していきたいと思います。
みやむらコーチのソフトテニスの話


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