【中学生ソフトテニス】試合で勝つには「いいボール」よりミスしない一本|100点より80点が武器になる理由
練習中に、
「今のボール、すごく良かった!」
そんな一本が打てると、うれしいですよね。
速くて、コースも良くて、相手も触れない。
もちろん、そんなボールを打てることは大切です。
でも試合を見ていると、
すごくいいボールを打った次の一本をミスしてしまう。
そんな場面もよくあります。
そして試合では、どれだけ素晴らしい一本を打っても、そのラリーを取り切れなければポイントにはつながりません。
前回の記事では、
「上手い」と「強い」は同じではない。
というテーマから、技術を試合の中でどう使うかについてお話ししました。
▶ 第1話はこちら
【中学生ソフトテニス】上手いのに試合で勝てないのはなぜ?「上手さ」と「強さ」の違い
今回はそこからもう一歩進んで、
「いいボールを打つこと」と「試合で使えるボールを打つこと」の違い
を考えてみます。
今回、一番伝えたいのはこれです。
試合で武器になるのは、
たまに出る100点の一本より、
何度でも打てる80点の一本。
「いいボールを打てる=試合で強い」とは限らない
速いストローク。
鋭いサーブ。
狙ったコースに決まるショット。
こうした技術は、もちろん大きな武器になります。
ただ、ソフトテニスの試合は一球だけ打って終わるわけではありません。
相手が返してきたら、もう一度打つ。
さらに返ってきたら、また打つ。
つまり必要なのは、
「いい一本を打てる力」だけではなく、
「次も同じように打てる力」です。
一度だけすごいボールを打てることと、そのボールを試合の中で何度も使えることは、少し違います。
試合で大切なのは「一番いい一本」だけではない
例えば、10本ボールを打ったとします。
選手Aは、10本に1本ものすごい100点のボールが入る。でも、残りはミスが多い。
選手Bは、ものすごいボールではないけれど、10本中8本くらいは安定してコートに入る。
どちらが試合で使いやすいでしょうか。
もちろん、相手や場面によって答えは変わります。
でも多くの場面で、
10本中8本入る80点の一本
は、とても大きな武器になります。
なぜなら、次の一本、その次の一本までラリーを続けられるからです。
10本に1本の100点より、10本中8本入る80点
ここで誤解してほしくないのは、
「100点のボールを打つな」という意味ではない
ということです。
100点のショットを高い確率で打てるなら、それは当然、大きな武器になります。
大切なのは、
今の自分が、そのボールを何回再現できるのか。
ということ。
10本に1本しか入らない100点のショット。
10本中8本入る80点のショット。
試合では、後者の方が安心して使える場面がたくさんあります。
試合で武器になるのは「再現できる技術」
練習では、
「どれだけ速く打てたか」
「どれだけいいコースに入ったか」
に目が向きやすいものです。
もちろん、それも大切な練習です。
でも試合では、
同じプレーを、どれだけ繰り返せるか。
という視点も必要になります。
例えば一度だけクロスへいいボールが入るのではなく、必要な場面で何度もクロスへ打てる。
一度だけいいサーブが入るのではなく、大事な場面でも同じサーブを入れられる。
こうした再現性が高くなるほど、技術は試合で使える「武器」になっていきます。
無理に自分から決めなくてもいい
試合になると、
「ここで決めなきゃ」
「もっと強く打たなきゃ」
と考えてしまう選手もいます。
もちろん、チャンスが来たら攻めることは必要です。
でも、毎回自分からポイントを終わらせる必要はありません。
時には、
もう一本、相手コートへ返す。
それだけでも十分です。
相手にもう一本打たせれば、
- 相手がミスするかもしれない
- 甘いボールが返ってくるかもしれない
- 相手の体勢が崩れるかもしれない
- 次に自分が攻められるかもしれない
という可能性が生まれます。
「もう一本打たせる」という考え方も、立派な戦い方です。
「ミスしない」は消極的なプレーではない
「ミスしないように打とう」と聞くと、
ただ弱いボールを返すだけ。
そんなイメージを持つかもしれません。
でも、そうではありません。
大切なのは、
自分が安定して打てる範囲の中で、相手が嫌がる一本を選ぶこと。
深く返す。
相手の打ちにくいところへ返す。
空いているスペースへ返す。
相手をもう一度動かす。
速さを少し抑えても、コースや深さを使えば相手にプレッシャーをかけることはできます。
「強く打つ」だけが、相手を苦しくする方法ではありません。
練習でも「何回できるか」を意識してみよう
普段の練習でも、
「今の一本、すごかった!」
だけで終わらず、
「これを何回続けられる?」
と考えてみてください。
例えば、クロスへ10本打ったら何本入るのか。サーブを10本打ったら何本入るのか。同じフォームで何本続けられるのか。少し力を抑えたら成功率はどう変わるのか。
こうした視点を持つだけでも、練習の見え方は変わってきます。
最高の一本を作る練習。
そして、
試合で使える一本を繰り返す練習。
どちらも大切です。
まとめ|何度でも打てる一本を、自分の武器にしよう
いいボールを打てることは、とても大切です。
でも試合では、その一本のあとにも次の一本があります。
だからこそ、
試合で武器になるのは、
たまに出る100点の一本より、
何度でも打てる80点の一本。
まずは、
「もっとすごいボールを打とう」
だけではなく、
「今の自分が、何度でも打てる一本は何だろう?」
と考えてみてください。
その一本が安定してきたとき、
あなたの「上手さ」は、少しずつ**試合で使える「強さ」**に変わっていきます。
次回|打てる技術と、使える技術は違う
次の記事では、
「打てる技術」と「試合で使える技術」は何が違うのか?
をテーマにします。
練習ではできるのに、試合になるとなぜ使えなくなるのか。
そして、身につけた技術を本当の「武器」にするためには何が必要なのか。
もう少し掘り下げていきます。

