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2026/08/24

ソフトテニスで道具を大切にする意味|ラケットやボールの扱い方に表れる心の成長

ソフトテニスの練習や試合を見ていると、思い通りにいかなかったときに、ボールを足で蹴ったり、ラケットを投げたり、地面に叩きつけたりする場面を見かけることがあります。

ミスをした。
大事なポイントを落とした。
試合に負けた。
思ったようなプレーができなかった。

そんなとき、悔しくなったり、イライラしたりすることは誰にでもあります。

本気で取り組んでいるからこそ、悔しい。

だから私は、**「イライラしてはいけない」「悔しがってはいけない」**とは思っていません。

大切なのは、その気持ちを持ったときに、自分がどう行動するかだと思っています。

悔しい気持ちは悪いものではない

試合で負けて悔しい。

練習してきたショットが入らなくて腹が立つ。

自分ではできると思っていたのに、思うように体が動かない。

こうした感情は、スポーツを真剣にやっていれば自然に生まれるものです。

むしろ、「もっと上手くなりたい」「勝ちたい」という気持ちがあるからこそ、悔しさが生まれることもあります。

問題なのは、その感情そのものではありません。

その悔しさを、

  • ボールを蹴る
  • ラケットを投げる
  • ラケットを地面に叩きつける

といった行動で表してしまうことです。

道具に当たっても、問題は解決しない

ラケットを投げても、さっきのミスがなくなるわけではありません。

ボールを蹴っても、試合の結果が変わるわけではありません。

一瞬だけ気持ちがすっきりしたように感じても、自分が本当に向き合わなければならない課題は、そのまま残っています。

では、悔しいときにどうするのか。

一度深呼吸する。

少し下を向いて気持ちを落ち着かせる。

ラケットを握り直す。

そして、次の1ポイントへ気持ちを戻す。

こうした小さな行動も、選手として大切な力のひとつです。

道具を大切にすることは「物を大事にする」だけではない

「ラケットを投げたらダメ」

「ボールを蹴ったらダメ」

もちろん、それ自体も大切なことです。

でも、道具を大切にする意味は、それだけではないと思っています。

悔しいとき。

腹が立ったとき。

自分の思い通りにならなかったとき。

そこで感情に任せて行動するのか。

それとも、一度自分の気持ちを整えて、次の行動を選ぶのか。

道具の扱い方には、その人の心が表れることがあります。

道具を大切にすることは、同時に、自分の感情をコントロールする練習にもつながっているのではないでしょうか。

ラケットも、ボールも、シューズも、自分を支えてくれる道具

毎日握っているラケット。

何度も打ってきたボール。

練習や試合で走り続けてきたシューズ。

どれも、自分がソフトテニスを続けていくために欠かせない道具です。

そして中学生であれば、その道具の多くは、保護者の方が用意してくれたものでもあります。

道具を丁寧に扱う。

練習後にきちんと片付ける。

ラケットやシューズの状態を自分で確認する。

そんな行動の中には、道具への感謝だけでなく、周りの人への感謝も含まれていると思います。

強い選手になる前に、道具を大切にできる選手でいてほしい

ソフトテニスでは、サーブやストローク、ボレーなど、さまざまな技術を練習します。

もちろん、技術を高めることは大切です。

でも、スポーツを通じて身につけられるものは、技術だけではありません。

悔しいときに自分を立て直す力。

物を大切にする気持ち。

仲間や相手を尊重する気持ち。

周りの人への感謝。

こうした部分も、子どもたちには少しずつ身につけていってほしいと思っています。

強い選手になる前に、道具を大切にできる選手でいてほしい。

上手くいかなかった日も、負けて悔しかった日も、その経験は無駄ではありません。

自分の感情と向き合い、次の行動を自分で選べるようになる。

それもまた、ソフトテニスを通じた大切な成長のひとつです。

保護者の方へ

もし、お子さまが試合や練習で感情的になっている姿を見たときは、行動を注意するだけでなく、

「何がそんなに悔しかった?」

「次に同じ気持ちになったら、どうしたらいいと思う?」

と、一緒に考えてみるのもひとつだと思います。

子ども自身が自分の感情に気づき、次の行動を考える経験が、少しずつ自分をコントロールする力につながっていきます。

ソフトテニスを通じて、技術だけでなく、人としても成長していく。

そんな姿を、これからも応援していきたいと思います。

みやむらコーチのソフトテニスの話

2026/08/21

【中学生ソフトテニス】試合で勝つには「いいボール」よりミスしない一本|100点より80点が武器になる理由

練習中に、

「今のボール、すごく良かった!」

そんな一本が打てると、うれしいですよね。

速くて、コースも良くて、相手も触れない。

もちろん、そんなボールを打てることは大切です。

でも試合を見ていると、

すごくいいボールを打った次の一本をミスしてしまう。

そんな場面もよくあります。

そして試合では、どれだけ素晴らしい一本を打っても、そのラリーを取り切れなければポイントにはつながりません。

前回の記事では、

「上手い」と「強い」は同じではない。

というテーマから、技術を試合の中でどう使うかについてお話ししました。

第1話はこちら
【中学生ソフトテニス】上手いのに試合で勝てないのはなぜ?「上手さ」と「強さ」の違い

今回はそこからもう一歩進んで、

「いいボールを打つこと」と「試合で使えるボールを打つこと」の違い

を考えてみます。

今回、一番伝えたいのはこれです。

試合で武器になるのは、
たまに出る100点の一本より、
何度でも打てる80点の一本。


「いいボールを打てる=試合で強い」とは限らない

速いストローク。

鋭いサーブ。

狙ったコースに決まるショット。

こうした技術は、もちろん大きな武器になります。

ただ、ソフトテニスの試合は一球だけ打って終わるわけではありません。

相手が返してきたら、もう一度打つ。

さらに返ってきたら、また打つ。

つまり必要なのは、

「いい一本を打てる力」だけではなく、
「次も同じように打てる力」です。

一度だけすごいボールを打てることと、そのボールを試合の中で何度も使えることは、少し違います。


試合で大切なのは「一番いい一本」だけではない

例えば、10本ボールを打ったとします。

選手Aは、10本に1本ものすごい100点のボールが入る。でも、残りはミスが多い。

選手Bは、ものすごいボールではないけれど、10本中8本くらいは安定してコートに入る。

どちらが試合で使いやすいでしょうか。

もちろん、相手や場面によって答えは変わります。

でも多くの場面で、

10本中8本入る80点の一本

は、とても大きな武器になります。

なぜなら、次の一本、その次の一本までラリーを続けられるからです。


10本に1本の100点より、10本中8本入る80点

ここで誤解してほしくないのは、

「100点のボールを打つな」という意味ではない

ということです。

100点のショットを高い確率で打てるなら、それは当然、大きな武器になります。

大切なのは、

今の自分が、そのボールを何回再現できるのか。

ということ。

10本に1本しか入らない100点のショット。

10本中8本入る80点のショット。

試合では、後者の方が安心して使える場面がたくさんあります。


試合で武器になるのは「再現できる技術」

練習では、

「どれだけ速く打てたか」

「どれだけいいコースに入ったか」

に目が向きやすいものです。

もちろん、それも大切な練習です。

でも試合では、

同じプレーを、どれだけ繰り返せるか。

という視点も必要になります。

例えば一度だけクロスへいいボールが入るのではなく、必要な場面で何度もクロスへ打てる。

一度だけいいサーブが入るのではなく、大事な場面でも同じサーブを入れられる。

こうした再現性が高くなるほど、技術は試合で使える「武器」になっていきます。


無理に自分から決めなくてもいい

試合になると、

「ここで決めなきゃ」

「もっと強く打たなきゃ」

と考えてしまう選手もいます。

もちろん、チャンスが来たら攻めることは必要です。

でも、毎回自分からポイントを終わらせる必要はありません。

時には、

もう一本、相手コートへ返す。

それだけでも十分です。

相手にもう一本打たせれば、

  • 相手がミスするかもしれない
  • 甘いボールが返ってくるかもしれない
  • 相手の体勢が崩れるかもしれない
  • 次に自分が攻められるかもしれない

という可能性が生まれます。

「もう一本打たせる」という考え方も、立派な戦い方です。


「ミスしない」は消極的なプレーではない

「ミスしないように打とう」と聞くと、

ただ弱いボールを返すだけ。

そんなイメージを持つかもしれません。

でも、そうではありません。

大切なのは、

自分が安定して打てる範囲の中で、相手が嫌がる一本を選ぶこと。

深く返す。

相手の打ちにくいところへ返す。

空いているスペースへ返す。

相手をもう一度動かす。

速さを少し抑えても、コースや深さを使えば相手にプレッシャーをかけることはできます。

「強く打つ」だけが、相手を苦しくする方法ではありません。


練習でも「何回できるか」を意識してみよう

普段の練習でも、

「今の一本、すごかった!」

だけで終わらず、

「これを何回続けられる?」

と考えてみてください。

例えば、クロスへ10本打ったら何本入るのか。サーブを10本打ったら何本入るのか。同じフォームで何本続けられるのか。少し力を抑えたら成功率はどう変わるのか。

こうした視点を持つだけでも、練習の見え方は変わってきます。

最高の一本を作る練習。

そして、

試合で使える一本を繰り返す練習。

どちらも大切です。


まとめ|何度でも打てる一本を、自分の武器にしよう

いいボールを打てることは、とても大切です。

でも試合では、その一本のあとにも次の一本があります。

だからこそ、

試合で武器になるのは、
たまに出る100点の一本より、
何度でも打てる80点の一本。

まずは、

「もっとすごいボールを打とう」

だけではなく、

「今の自分が、何度でも打てる一本は何だろう?」

と考えてみてください。

その一本が安定してきたとき、

あなたの「上手さ」は、少しずつ**試合で使える「強さ」**に変わっていきます。


次回|打てる技術と、使える技術は違う

次の記事では、

「打てる技術」と「試合で使える技術」は何が違うのか?

をテーマにします。

練習ではできるのに、試合になるとなぜ使えなくなるのか。

そして、身につけた技術を本当の「武器」にするためには何が必要なのか。

もう少し掘り下げていきます。

2026/08/20

【中学生ソフトテニス】上手いのに試合で勝てないのはなぜ?「上手さ」と「強さ」の違い

「ストロークはきれいになってきた。」

「サーブも速くなった。」

「練習では、いいボールも打てている。」

それなのに――

試合になると、なかなか勝てない。

ソフトテニスをしている中学生の中には、こんな悩みを持っている選手もいるのではないでしょうか。

でも、そこで

「もっと速いボールを打てるようにならないと」

「まだ自分は下手なんだ」

と考える必要はありません。

なぜなら、

「上手い」と「強い」は、同じではないからです。


ソフトテニスで「上手いのに試合で勝てない」ことは珍しくない

練習を見ていると、

  • ストロークがきれい
  • サーブが速い
  • 狙ったところへ打てる
  • ラリーでもいいボールを打っている

そんな選手がいます。

ところが、試合になるとなかなかポイントを取れない。

反対に、

「ものすごく速いボールを打つわけではないのに、なぜか試合では強い」

という選手もいます。

この違いはどこにあるのでしょうか。


「上手さ」と「強さ」は何が違う?

まず、「上手い」というのはとても大切なことです。

速いボールを打てる。
狙ったところへ打てる。
安定したフォームで打てる。

これらはすべて、試合で必要になる大切な技術です。

ただし、技術を持っているだけで自動的に試合に勝てるわけではありません。

シンプルに考えると、

上手さ = ボールを打つ技術

そして、

強さ = その技術を試合の中で使って、ポイントにつなげる力

とも考えることができます。

試合では「どんなボールが打てるか」だけでなく、

そのボールを、いつ・どこで・どう使うのか

まで考える必要があります。


上手いのに試合で勝てない選手に多い3つのこと

① 自分の打ちたいボールばかり考えてしまう

「もっと速く打ちたい」

「ここで決めたい」

そう思うこと自体は悪くありません。

ただ、試合には必ず相手がいます。

自分が打ちたいボールではなく、

相手がどこにいるのか。
どこへ打たれると嫌なのか。

を見ることも大切です。


② 毎回「いいボール」を狙いすぎる

練習でナイスショットが入るようになると、試合でも同じボールを打ちたくなります。

でも、毎回100点のボールを狙えば、その分ミスのリスクも高くなります。

速さを少し抑えてでも、

相手コートへもう一本返す。

それだけでポイントの流れが変わることもあります。


③ 点数や状況に関係なく同じプレーをしてしまう

試合では、点数によって状況が変わります。

例えば、

「ここは無理に決めなくてもいい」

「まずは相手にもう一本打たせたい」

「相手前衛が寄っているから、反対側を使おう」

など、その場に合った判断が必要になります。

技術を持っていることと、その技術を選べることは別の力です。


試合中に考えてほしい3つのこと

難しい戦術を最初から全部覚える必要はありません。

まずは、次の3つを見るだけでもプレーは変わってきます。

  • 相手はどこにいる?
  • 今の点数では何をするべき?
  • この一本、本当に決めにいく必要がある?

ボールを打つことだけで精一杯だった選手が、少しずつ周りを見られるようになる。

それも、試合で強くなるための大きな成長です。


速いボールより「相手が嫌がる一本」がポイントになることもある

試合では、毎回すごいボールを打つ必要はありません。

例えば、

  • 深いところへ返す
  • 空いている場所へ返す
  • 相手を動かす
  • とにかくもう一本返す

こうした一球でも、十分に相手へプレッシャーをかけられます。

相手にもう一本打たせれば、

相手がミスするかもしれない。
次にチャンスボールが来るかもしれない。

ポイントは、自分がナイスショットを打った時だけ取れるものではありません。

ここに気づくと、試合の見え方は少しずつ変わってきます。


まとめ|「上手さ」を試合で使える「強さ」へ

ソフトテニスが上手くなることは、もちろん大切です。

フォームを身につける。
速いボールを打てるようになる。
狙ったコースへ打てるようになる。

その練習は必要です。

でも、試合ではそこからもう一歩。

この技術を、いつ使う?
どこへ使う?
どうすれば、この1ポイントを取れる?

そこまで考えられるようになると、

「上手さ」が少しずつ「強さ」に変わっていきます。

試合は「どちらが上手そうに見えるか」を競うものではありません。

目の前の1ポイントをどう取るのか。

ぜひ、普段の練習から考えてみてください。


次回

次の記事では、

「いいボールを打つより、ミスしない一本。」

をテーマに、

なぜ試合では「たまに出る100点の一本」よりも「何度でも打てる80点の一本」が武器になるのかを、もう少し詳しくお話しします。