名古屋市緑区のTBHソフトテニスクラブが目指すもの|強く、楽しく、心も育つクラブへ
先日、TBHソフトテニスクラブのコーチ陣を中心に、第2回親睦会を開催しました。
今回は、大人10名、子ども7名の合計17名が参加。
コーチだけでなく子どもたちも一緒に集まり、楽しい時間を過ごすことができました。
コーチの中には、自分の子どもと一緒にソフトテニスを楽しんでいるメンバーもいます。
子どもがソフトテニスを始め、そこから大人も関わり、一緒に楽しむようになる。
そんな光景を見ていると、
「ソフトテニスの輪が少しずつ広がっているな」
と感じます。
そして今回の親睦会で、あるメンバーからこんな質問をもらいました。
「宮村コーチは、どんなクラブを目指しているんですか?」
とてもシンプルな質問ですが、改めて考えると、TBHソフトテニスクラブの原点そのものにつながる質問でした。
今回は、私たちがなぜソフトテニスクラブやスクールを始めたのか。
そして、これからどんなクラブを目指していきたいのか。
少しお話ししたいと思います。
原点は「運動を通じて人を健康にしたい」
私はこれまで、スポーツクラブやパーソナルトレーニングジムなどで、約20年間、運動指導や健康づくりに関わる仕事に携わってきました。
2018年に独立し、名古屋市緑区に**To Be Healthy Fitness Studio(トゥービーヘルシーフィットネススタジオ)**を立ち上げ、現在に至ります。
子どもから大人、高齢者まで。
年代や運動経験は違っても、一貫して大切にしてきたことがあります。
それは、
「運動を通じて、より多くの人に健康になってもらいたい」
ということです。
TBHのソフトテニス活動も、その考え方の延長線上から始まりました。
テニスと健康について知った「コペンハーゲン研究」
ソフトテニスの活動を広げていこうと思った一つのきっかけが、テニスと健康・長寿について報告された研究でした。
2018年に医学誌『Mayo Clinic Proceedings』に掲載されたコペンハーゲン市心臓研究では、8,577人を最大25年間追跡し、余暇に行うスポーツと平均余命との関連が調べられました。
運動習慣のない人と比較した推定平均余命の差は、テニスで9.7年、バドミントンで6.2年、サッカーで4.7年などと報告され、調査されたスポーツの中ではテニスが最も大きな数値を示しています。
もちろん、
「テニスをすれば必ず9.7年寿命が延びる」
という意味ではありません。
これは観察研究であり、テニスそのものが長寿の原因だと証明されたわけではありません。
一方で研究では、テニスやバドミントン、サッカーのように、人との交流を伴いやすいスポーツほど長寿との関連が大きかったことも注目されています。
また、この研究の対象は硬式テニスであり、ソフトテニスそのものを調査したものではありません。
それでも私は、この研究を知ったとき、
「身体を動かすこと」と「人とつながること」の両方を持つラケットスポーツには、大きな可能性がある。
と感じました。
自分自身が長く関わってきたソフトテニスを通じて、子どもから大人まで健康になれる環境をつくれたら。
それが、今の活動につながっています。
現在は3カテゴリー、延べ57名へ
現在、TBHではソフトテニスの活動を大きく3つに分けています。
ソフトテニススクールが12名。
土日クラブ活動が28名。
より競技力向上を目指す選手コースが17名。
複数のカテゴリーに参加している選手もいるため実人数ではありませんが、3カテゴリー合計で延べ57名が活動しています。
最初から57名を目指していたわけではありません。
一人、また一人と参加してくれる子が増え、活動を手伝ってくれるコーチも増え、少しずつ現在の形になってきました。
今回の親睦会に17名が集まったことも、そんな広がりを実感する出来事の一つでした。
でも、ここで大切にしたいことがあります。
私たちが目指しているのは、ただ「人数の多いクラブ」ではありません。
「強くなること」と「ソフトテニスを好きでいること」
TBHソフトテニスクラブでは、指導方針の一つとして**「褒めて伸ばす」**ことを大切にしています。
ただ、選手コースもあり、大会で勝つことを目指す選手を育てていく中で、
「褒めて伸ばすだけで、本当に強い選手を育てられるのか?」
という考え方もあると思います。
もちろん、競技力を高めようと思えば、楽な練習だけでは成長できません。
苦しい練習もあります。
自分の弱さと向き合わなければならない場面もあります。
コーチから課題をはっきり伝えなければならないこともあります。
TBHでも、何でも「いいよ、いいよ」と言うことを「褒めて伸ばす」とは考えていません。
できたこと。
努力したこと。
勇気を出して挑戦したこと。
以前より変わったこと。
そうした成長をきちんと認めた上で、次に何を頑張ればもっと成長できるのかを伝える。
それが、私たちの考える「褒めて伸ばす」です。
強い。でも、ソフトテニスが楽しくない。それにはしたくない
ソフトテニスの世界では、競技力を高めるために厳しい練習をすることもあります。
厳しい練習そのものが悪いとは、私たちは考えていません。
本気で勝ちたいのであれば、それに見合った努力も必要です。
一方で、
「指導がつらくなってソフトテニスを辞めてしまった」
「クラブチームを辞めた」
「昔は好きだったのに、テニスが楽しくなくなってしまった」
そんな話を耳にすることもあります。
もちろん、そこには一人ひとり違った事情があり、外から簡単に判断できることではありません。
ただ、TBHとして一つ大切にしたいことがあります。
強い選手を育てたい。
でも、強くなる過程でソフトテニスを嫌いになってしまう選手にはしたくない。
試合に勝った。
大会で結果を残した。
それは素晴らしいことです。
でも中学生、高校生で競技生活が終わるわけではありません。
大人になっても、
「またラケットを握りたい」
「やっぱりソフトテニスって楽しいな」
と思ってもらえたら、それも私たちにとって大きな成果だと思っています。
強くなることと、ソフトテニスを好きでい続けること。
その両方を目指したい。
それがTBHの考えです。
様々な経験を持つコーチがいることも、TBHの強み
そして、その指導を支えてくれているのがTBHのコーチ陣です。
私たちのコーチは、全員が同じような競技人生を歩んできたわけではありません。
強豪校でプレーし、全国レベルの大会で結果を残してきたコーチがいます。
一方で、中学生時代には補欠で、なかなか試合に出られなかった経験を持つコーチもいます。
教育現場で日々子どもたちと接している中学校の教員もいます。
そして私自身は、競技指導だけでなく、約20年間にわたって健康づくりや運動指導に携わってきました。
この「違い」は、TBHにとって大きな強みだと思っています。
なぜなら、子どもたちも一人ひとり違うからです。
どんどん上を目指したい子。
負けることが何より悔しい子。
自信を持てない子。
ミスすると気持ちが下がってしまう子。
なかなか試合に出られず悩んでいる子。
自分から積極的に話せる子もいれば、気持ちを表に出すことが苦手な子もいます。
一人のコーチの経験や価値観だけでは、すべての子どもの気持ちを理解することは難しいかもしれません。
でも、様々な経験をしてきたコーチが集まっていれば、
「この子には、こういう声のかけ方がいいかもしれない」
「自分も昔、同じことで悩んでいたよ」
と、違った角度から子どもを見ることができます。
全国レベルを知っているコーチだから伝えられること。
試合に出られなかった経験があるコーチだから分かる気持ち。
教育現場を知っているコーチだから気づける変化。
健康や身体づくりを専門にしてきたコーチだから伝えられること。
それぞれの経験を持ち寄りながら、一人の子どもをみんなで支えていく。
これも、TBHソフトテニスクラブがこれから大切にしていきたい形です。
ソフトテニスは、子どもの成長のための「手段」でもある
もちろん、フォアハンドが上手くなること、サーブが入るようになること、試合で勝てるようになることも大切です。
でも私は、それだけがソフトテニスクラブの役割ではないと思っています。
練習してもなかなか上手くいかない。
試合に負けて悔しい。
ペアとうまくいかない。
自分より上手な仲間がいる。
努力して、できなかったことができるようになる。
仲間と一緒に喜ぶ。
こうした経験の一つひとつが、子どもたちの心を育ててくれます。
ソフトテニスを通じて、
挑戦する力。
諦めずに続ける力。
仲間を思いやる力。
自分で考えて行動する力。
そして、自分自身を少しずつ信じられる力。
そんなものも育てていけたらと思っています。
だからTBHにとって、ソフトテニスは目的であると同時に、子どもたちが成長するための大切な手段でもあります。
子どもから、家族へ。そして地域へ
そしてもう一つ、これから大切にしたいことがあります。
それが、子どもだけで終わらないソフトテニスの輪です。
現在、TBHのコーチの中には、自分の子どもと一緒にソフトテニスを楽しんでいる親子もいます。
子どもがソフトテニスを始める。
そこに保護者が関わる。
大人もラケットを握ってみる。
コーチ同士、保護者同士、子ども同士の新しいつながりが生まれる。
今回の親睦会も、そんなつながりを感じられる時間でした。
これは、私が最初に感じた
「運動+人とのつながり」
というスポーツの魅力そのものなのかもしれません。
子どもの成長から、家族の健康へ。
そして、家族から地域へ。
そんなふうにソフトテニスの輪が広がっていったら、とてもうれしく思います。
TBHが目指すのは「強く、楽しく、長く続けられるクラブ」
親睦会で、
「宮村コーチは、どんなクラブを目指しているんですか?」
と聞かれたとき、改めて自分の中にある思いを振り返ることができました。
大会で勝てる選手を育てたい。
もっと上手くなりたいという子どもの気持ちに応えたい。
でも、それだけではありません。
ソフトテニスを通じて、より多くの人が健康になれる環境をつくること。
子どもたちが、心も身体も健やかに成長できること。
強くなる過程でも、ソフトテニスを好きでいてもらうこと。
そして、大人になっても家族でも楽しめる、生涯のスポーツにつなげていくこと。
それが、TBHソフトテニスクラブが目指している姿です。
まだまだ成長途中のクラブです。
だからこそ、子どもたちと一緒に、コーチもクラブも成長していきたいと思っています。
名古屋市緑区を中心に、これからも一人、また一人と、
ソフトテニスを通じた「健康と成長の輪」
を広げていけたらと思います。
今回の親睦会に参加してくれた皆さん、ありがとうございました。
そして、日頃からTBHソフトテニスクラブの活動を支えてくださっている保護者の皆さま、コーチの皆さん、本当にありがとうございます。
これからも、
「強くなること」と「好きでいること」の両方を大切に。
TBHらしいクラブを、みんなでつくっていきたいと思います。
TBH SOFT TENNIS CLUB
宮村コーチ


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