子どもたちに スポーツが必要な理由 │ 体力だけでなく、 生きる力を育てる経験
近年、子どもたちが体を動かす機会は、以前に比べて少なくなってきているように感じます。
外で思いきり遊ぶ時間が減ったり、学校の部活動の形が変わったり、地域によっては部活動そのものが減ってきていたり。
小学生の部活動は週1回程度。
中学生の部活動も平日のみ。
休日の活動は地域クラブへ移行していく流れもあります。
もちろん、時代の変化として必要な部分もあります。
ただ、その一方で、子どもたちが自然にスポーツに触れる機会は、昔より少なくなっているのではないでしょうか。
だからこそ今、家庭や地域で「子どもがスポーツに触れる機会」を意識して作っていくことが大切だと感じています。
スポーツは、体力をつけるだけのものではない
スポーツというと、
「運動神経を良くするため」
「体力をつけるため」
「試合で勝つため」
というイメージがあるかもしれません。
もちろん、それもスポーツの大切な価値です。
でも、子どもたちにとってのスポーツは、それだけではありません。
スポーツには、これからの人生で役立つ経験がたくさん詰まっています。
できないことに挑戦する。
失敗しても、もう一度やってみる。
仲間と声をかけ合う。
ルールを守る。
自分の役割を考える。
悔しい気持ちを乗り越える。
最後まで続ける。
こうした経験は、学校生活だけでなく、将来社会に出てからも必ず役に立ちます。
スポーツは、単に体を動かす時間ではなく、子どもたちの「生きる力」を育てる時間でもあるのです。
最近の子どもたちに必要な経験
最近、子どもたちを見ていて感じることがあります。
体力が落ちている。
運動が苦手な子が増えている。
失敗を怖がる子が多い。
少し注意されただけで落ち込んでしまう。
うまくいかないと、すぐに自信をなくしてしまう。
もちろん、これは子どもたちが悪いわけではありません。
今の子どもたちは、昔よりも失敗する機会や、体を使って遊ぶ経験が少なくなっているのかもしれません。
転んだり、負けたり、うまくいかなかったり。
そういう経験は、一見マイナスに見えるかもしれません。
でも実は、その経験こそが、心と体を強くしてくれます。
スポーツでは、思い通りにいかないことがたくさんあります。
最初からうまくできる子ばかりではありません。
むしろ、できないことの方が多いです。
でも、だからこそ成長があります。
「できなかったことが、少しできるようになった」
「前よりも長く走れるようになった」
「ボールに当たるようになった」
「試合で緊張したけど、最後まで頑張れた」
こうした小さな成功体験が、子どもたちの自信になります。
上手い子だけがスポーツをするわけではない
スポーツというと、どうしても「得意な子がやるもの」と思われがちです。
でも、本当はそうではありません。
運動が苦手な子にも、スポーツは必要です。
むしろ、運動が苦手な子ほど、安心できる環境で体を動かす経験をしてほしいと思っています。
大切なのは、最初から上手にできることではありません。
楽しく体を動かすこと。
できたことを認めてもらうこと。
少しずつ挑戦していくこと。
その積み重ねが、子どもたちの自信につながります。
「自分にもできるかもしれない」
この気持ちは、スポーツだけでなく、勉強や人間関係、将来の挑戦にもつながっていきます。
スポーツは、心を育てる
スポーツでは、勝つこともあれば、負けることもあります。
うまくいく日もあれば、思うようにいかない日もあります。
ミスをする。
悔しい思いをする。
緊張する。
仲間とうまくいかないこともある。
でも、その中で子どもたちは少しずつ学んでいきます。
失敗しても終わりではないこと。
悔しい気持ちを次の力に変えられること。
仲間と協力する大切さ。
自分の気持ちを切り替える力。
最後まであきらめないこと。
こうした経験は、日常生活だけではなかなか学びにくいものです。
スポーツには、心を育てる場面がたくさんあります。
子どもたちに必要なのは、失敗しない環境ではなく、失敗してもまた挑戦できる環境です。
スポーツは、社会で通用する力にもつながる
スポーツで学ぶことは、競技の中だけで終わりません。
あいさつをする。
時間を守る。
道具を大切にする。
仲間の話を聞く。
自分の役割を考える。
ルールを守る。
相手を尊重する。
これらは、社会に出てからも必要な力です。
スポーツを通じて身につくのは、技術や体力だけではありません。
人と関わる力。
自分で考える力。
続ける力。
感情をコントロールする力。
周りを見て行動する力。
こうした力は、子どもたちがこれから成長していくうえで、大きな財産になります。
まずは「楽しい」からでいい
子どもにスポーツを始めさせるとき、最初から大きな目標を持たせる必要はありません。
大会で勝つため。
レギュラーになるため。
上手になるため。
もちろん、そういう目標も大切です。
でも最初は、もっとシンプルでいいと思います。
楽しかった。
またやってみたい。
少しできるようになった。
友だちや仲間と体を動かせて嬉しかった。
それで十分です。
スポーツは、楽しいから続きます。
続けるから、体力がつきます。
続けるから、技術が身につきます。
続けるから、自信が育ちます。
まずは、子どもたちが「体を動かすって楽しい」と感じられること。
そこが一番大切です。
大人も、もう一度スポーツを始めていい
子どもたちにスポーツの大切さを伝えるとき、大人自身がスポーツの楽しさを思い出すことも大切だと思います。
子どもに「運動しなさい」と言うだけでなく、大人も一緒に体を動かしてみる。
久しぶりにラケットを持つ。
軽く走ってみる。
親子でキャッチボールをする。
一緒にスポーツを観たり、応援したりする。
そういう時間も、子どもにとっては大切な経験になります。
スポーツは、子どもだけのものではありません。
大人にとっても、健康づくりや気分転換、人とのつながりを作る大切な時間になります。
今の時代だからこそ、スポーツに触れる機会を
昔に比べて、子どもたちが自然にスポーツを経験する機会は少なくなってきています。
だからこそ、これからは学校だけに任せるのではなく、家庭や地域でスポーツに触れる機会を作っていくことが大切です。
スポーツは、子どもたちの体を育てます。
心を育てます。
仲間と関わる力を育てます。
社会で生きていく力を育てます。
上手い下手は関係ありません。
まずは、楽しく体を動かすことから。
子どもたちがスポーツを通じて、自分に自信を持ち、仲間と関わり、少しずつ成長していく。
そんな経験を、これからも大切にしていきたいと思います。
To Be Healthyでは、子どもたちが安心してスポーツに触れられる環境づくりを大切にしています。
運動が得意な子も、苦手な子も。
本格的に頑張りたい子も、まずは楽しく体を動かしたい子も。
それぞれのペースで、スポーツを通じて成長できる場所を作っていきます。
次回は、
「運動神経は生まれつきだけではない。子どもの体力・運動能力は経験で育つ」
というテーマでお届けします。

